美術検定1級・役に立った本
私が美術に関する仕事をするきっかけとなった美術検定。
受験した当時の美術検定1級の勉強を振り返り、
役に立った本をご紹介したいと思います。
1.知識を身につける
ちなみに私は学生時代は理系の学部で学びましたので、
美術や文学や歴史が専門ではありませんでした。
そんな私がまず、基本的な知識を固めるのに最も役立ったのは、
こちらの2冊です。
こちらの2冊は美術検定の出題範囲のページでも紹介されています。
非常に簡潔にまとめられていて全体の流れがつかみやすく、
オールカラーというのが素晴らしいと思います。
私はこれらの本を1級受験時に初めて読んだのですが、
3級・2級受験時にもひととおり読んでおくとよかったなあと
思いました。
2. 小論文対策
次に小論文対策です。
作文は小学生の頃から大の苦手。
しかも学生時代は理系だったので、小論文の試験は受けたことがありません。
私が受験する年から問題が「記述式のみ」に変わったと知ったときは
「オーノー。」と天を仰ぎました。。。
しかし、受けると決めた以上は対策を講じなくてはなりません。
「小論文の書き方」というようなタイトルの本を2、3冊読みましたが、
それよりも、直接効果があったと思えるのは、
書店の大学受験生向けのコーナーで見つけたこの本です。
(注:残念ながら現在アマゾンで手に入るのは高価な中古品です。以下の文章は合格当時に書いたものですが、私自身の勉強法をご紹介するため、そのまま公開することにしました。ご了承ください。)
A5判のコンパクトなサイズで当時は税抜き380円です(!)
さらにこの本のいいところは、
答案を本の中に記入できるようになっていることです。
大学入試用なので、本の中で出題されるテーマ自体は、
「環境問題」など、美術とは関係ない事がほとんど(いや、全て)です。
が、与えられたテーマについて
時間内に何かしらひねり出して一定量の文章を書く、
という訓練をするにはとても役に立ったと思います。
他にも色んな本を読んだり、展覧会に行ったりと、
勉強の方法は様々あると思いますが、
私にとっては以上の3冊が試験対策として最も有用でした。
これから受験される方のご参考になれば幸いです。
わさびラボ 小林佳子