国立国際美術館「クラーナハ展ー500年後の誘惑」展
国立国際美術館「クラーナハ展ー500年後の誘惑」に
行ってまいりました。
ポスターにもなっているように、肖像画が多いのですが、
その細密描写の技術がすごいです。
髪の毛とか、目元とか、
衣装のビロードの質感や刺繍糸の光沢など。。。
本当に絵具と筆で描かれたものかしらと
思い切り近寄って見ても思ってしまいます。
また、ユディトやヴィーナスなどの女性像は、
肌の質感が冷たくてつるっとしていて、
人間じゃない別の生物のような感じがしました。
彼女たちはとても蠱惑的で素敵だったのですが、
それよりも私の印象に残ったのはこちらです。
上:「アダムとイヴ」 下:「ヘラクレスとオンファレ」
アダムとヘラクレスの女性を見つめる表情が
何とも言えません。。。。
そしてそばにいる女性(達)の表情との
コントラストが。。。
クラーナハがこれらの作品を描いたのは
65歳以降のことです。
一体どんな人だったのだろう?と
とても興味が湧きました。
また、ピカソがクラーナハの作品を愛好していて、
自らの作品の題材にしたということも、
なんだかとても納得できました。
展覧会に行くといつも新しい発見がありますね^^