「歴史でわかる科学入門」の「第27章 咳、くしゃみ、病気」まとめ

・何世紀も前、病気の原因は体の中の体液が変化したせいだと医師たちは考えた。
・微生物の研究が進むにつれ、細菌原因説が登場する。細菌説を提唱した最も重要な人物が前章で登場したパストゥール。
彼はもともと、ビールの醸造やワインの発酵、パンづくりなど、日常の中で微生物が果たす役割について精力的に調べていた。
・病気についての最初の研究対象は「炭疽」。炭疽は、パストゥールが「ワクチン」での予防に成功した最初のヒトの病気になる。
・次に狂犬病の研究に取り組んだ。パストゥールの時代の顕微鏡では、狂犬病ウイルスを見ることができなかった。しかし彼は、狂犬病ウイルスが脳と脊髄の神経系中枢を攻撃することがわかっていたので、ウサギの脊髄を利用してウイルスを人工的に培養し、ワクチンを作った。このワクチンは最初のヒトへの投与例で劇的な成功を収めた。
・有名になった彼のもとに寄付金が集まり「パストゥール研究所」が設立された。彼は亡くなるまでこの研究所で働いた。
・一方、細菌の研究に現在も使われている実験器具の多くは、彼のライバルだったドイツ人医師のコッホ。
ローベルト・コッホ(1843-1910)
・病原菌を視覚的に記録するために写真を利用した先駆者。寒天培地を用いて細菌を培養する方法も考案した。
・19世紀に特に重要だった二つの病気、結核とコレラを引き起こす細菌を突き止めた。
・1860年代にイギリスの外科医リスターが導入した「無菌手術」を進歩させた。傷に細菌が入り込まないように蒸気滅菌器を発明した。
・麻酔が医療に導入されたのは1840年代のアメリカ。麻酔に使われるエーテルとクロロホルムは実験室で生み出された化合物である。


