「歴史でわかる科学入門」の「第4章 医学の父ーヒポクラテス」まとめ

古代ギリシャの医学者ヒポクラテスの紹介です。

「第4章 医学の父ーヒポクラテス」 の要約

1.ヒポクラテスについて

・紀元前460年頃ギリシャに生まれ、開業医をしながら医学を教えた。子供たちも医師になった。

・彼自身と、その後継者たちによって数多くの論文が書かれた。それらは当時実践されていた医学全体を網羅している。

2. ヒポクラテス派が説いた三大原則について

・一つめは、人間が病気になるのは合理的に説明のつく原因のせいである、というもの。これは現代医学の基礎となっている。

・二つめが、人間の健康状態が「体液」によって決まるというもの。4種類の体液のバランスが崩れると病気になり、それを回復すると治癒する。バランスはひとりひとり異なるので、医者はまず、患者をよく知ることが重要である。

・三つめは、自然治癒力の存在を認めるということ。したがって、医者の役目は、自然治癒の過程でそれを補佐することである。

3. その他

・医者の心得、医者が患者に取るべき行動についても言及している。

第4章まとめと感想

・ヒポクラテス派による医学の研究は、医療についての倫理的なものも含めた根本的な思想が確立されており、現代にまで通じるものがある。

・後世に多大なる影響を与えたことは想像に難くない。

参考文献 「歴史でわかる科学入門」(ウィリアム・F・バイナム著 藤井美佐子訳 太田出版)

© 2024 松本佳子

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