「歴史でわかる科学入門」の「第2章 針と数」まとめ
「第2章 針と数」 の要約
・1500年ごろまでの中国とインドの科学にまつわる話。
まずは中国。
・紀元前5世紀に建設が始まった「万里の長城」では測量と土木工学の技術が高度であったことがわかる。
・基本的なエネルギーを「気」と呼び、「陰」と「陽」の2種類あり、エネルギーによってすべてがつながっていると考えた。
・宇宙は「木・火・土・金・水」という五つの元素で構成されると考えた。
・数字は売り買いや計量、日と年の長さなど実用的な計算のために用いられた。
・化学(錬金術)の発達ー鉄を磁石にする方法(そして羅針盤として使用)、火薬の発明、不老不死の薬を作る試みなど。
・医学の発達ー紀元前2世紀から医学書が記された。鍼治療は人体の中の「気」の通り道「経絡」を使用する。
次にインド。
・医学の発達ー「アーユルヴェーダ」紀元前200年ごろから紀元600年ごろにかけて書かれた医学書を基礎とする。
その考え方は、人体には3種類の性質があり、そのバランスを整えることが重要とされた。
そのために投薬、マッサージ、食餌療法が用いられた。
・アラビア数字の発明(中東経由で西洋に伝わったためにこの名で呼ばれる)。
・「0」という概念の発明ー位取り、0の掛け算、割り算
・天文学は中国の影響を受けつつインドでも発展していった。
第2章まとめ
・数字はインドから、紙は中国から生まれた。
・西洋の科学の発展には、古代の東洋の文明が伝えられたことが大きく貢献している。
参考文献 「歴史でわかる科学入門」(ウィリアム・F・バイナム著 藤井美佐子訳 太田出版)
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