マーマイトとツナのホットサンド

今年最後のブログは「マーマイトとツナのホットサンド」です。

マーマイトがあるのでそれを使ったものをということで作ってみました。

マーマイトはイギリス独特の調味料で、ビールを作る過程でできる酵母を原料とした発酵食品です。

茶色くてどろっとしていて、苦味とえぐみのようなものがあります。

今回はその味を生かして、全粒粉のパンを使ったホットサンドを作りました。

パンにバターとマーマイトを薄く塗り、スライスしたチェダーチーズと、マヨネーズであえた缶詰のツナを間にはさんで、ホットサンドメーカーで焼きました。

切ってみると断面から温まったチーズとマーマイトが見えます。

南部鉄器のホットサンドメーカーで密封して焼いたので、外はパリッと、中はふんわりしていてチーズがとろりと溶けて、この寒さの中ではひときわ美味しく思えます。

また、クセのあるマーマイトの味がチェダーチーズとツナとよく合っていて、いい組み合わせだと思いました。

そしてこのサンドイッチ、実は思い出の味を再現したものなんです。

思い出といってもそう昔ではなく、去年の4月のこと。

ザ・リッツ・カールトン大阪でJEUGIAカルチャー主催の「紅茶で読み解くビクトリア女王時代のイギリス史」という講座を開催しました。

この講座で供されるアフタヌーンティーのメニューについて、事前にザ・リッツ・カールトン大阪の副料理長やパティシエの方々と打ち合わせがありました。

その時に、「イギリスの調味料マーマイトを使ったものを」とお願いしたら快諾してくださったのです。

講座当日、マーマイトを使ったサンドウィッチは今まで知らなかった美味で、お客様にも大変好評でした。

その時の味の記憶では、イングリッシュマフィンのようなパンに、マーマイトとツナとチェダーチーズがはさんであったので、それを応用して再現してみたということなのです。

講座で食べたものとは多少違うけど、「そうそう、この組み合わせ」と思いました。

考えてみればあれから1年半あまりしか経っていないのに、遠い昔のような気がします。

来年は、というよりこれから先ずっと、当時のような楽しい講座が開催できる時が来ることを祈りつつ、これまでとは違う新しい考え方や方法を模索し続けるのだろうなあと思います。

それでは皆様、良いお年をお迎えください。

わさびラボ 小林佳子

 

 

 

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