ジャムをのせたタルト 「メアリー・ポピンズのお料理教室」より

「メアリー・ポピンズのお料理教室」より「ジャムをのせたタルト(Jam Tarts)」を作りました。
練りパイ生地を小さいタルト型で焼いて、ジャムをのせたものです。
パイ生地はバターが固い状態で作らないとうまくできないので夏には難しいものです。
今回は冷凍のパイシートを使ったので楽できました^^
ジャムは彩りを考え、マーマレードとラズベリージャムをのせました。
パイ生地がまだ温かいうちにいただくと、シンプルなのに意外な美味しさがありました。
甘くなくてサクサクした生地がジャムのみずみずしい甘さを引き立てていていい組み合わせです。
シンプルな作り方のわりにはジャムの彩りで華やかに見えるのもいいですね。ジャムの種類がたくさんあったらもっと豪華になって見栄えがよくなりそうです。
ジャムの歴史
ここで、ジャムの歴史についてちょっと調べてみました。
砂糖たっぷりのジャムがヨーロッパで作られるようになったのは紀元前4世紀ごろ、アレクサンダー大王がインドからヨーロッパに砂糖を持ち込んでからといわれています。
当時はジャムは貴重品で王侯貴族など限られた人だけが食べることができました。
その後、ヨーロッパではジャムは保存食として作られるようになっていきました。
19世紀になると、イギリスでは砂糖の貿易が盛んになり、果物が豊富に自生していたことからジャムが盛んに作られるようになります。
マーマレードの材料のオレンジもこの頃には大量に輸入されるようになり、マーマレードはイギリスの朝食には欠かせないものとなりました。
これらのことから、ジャムをのせたタルトは大昔は贅沢なお菓子だったようですが、19世紀のメアリー・ポピンズの頃には家庭のお菓子として一気に普及していったのではないかと考えられます。
紅茶によく合う味で大きさも程よくお茶うけにちょうどいいし、アフタヌーンティーでも出されていたのかなぁと想像したりしました。
今では日本でもパイ生地もジャムも簡単に色んなものが手に入るし、余ったパイ生地でもさっと作れるので、涼しくなったら出番が増えそうなお菓子です。