穴の中のひきがえる 「プーさんのお料理読本」より

「プーさんのお料理読本」より、「穴の中のひきがえる」を作りました。
なんともインパクトのある名前ですが、ひきがえるの肉ではなく、ソーセージが材料です。
本ではソーセージを450g使うのですが、それだときっと量が多すぎると思ったので、2/3に換算して作りました。
それにしても「大きめの焼き型」って、どのくらいのサイズなんでしょうね??
イギリス人どうしだとそれでわかるのでしょうか。
文字だけのレシピから想像して、いつも使っているグラタン皿よりちょっと小さめがいいのかなと考えて用意しました。
作ってみた
小麦粉、塩、卵、牛乳を混ぜて生地を作ります。
お好み焼きの生地のようなゆるさです。
これを混ぜるときにちょっと力を入れて、泡を含ませるようにするところがミソです。
次にソーセージとバター(本ではラードだったけど変更)を器に入れてオーブンで10分ほど焼きます。
バターが熱くなってジュージューといいはじめます。
一旦、取り出して生地を流し入れ、再びオーブンでこんがりと焼きます。
生地に泡を含ませてあるので、焼いているうちにぷーっと膨らみます。
その間からソーセージがむくむくと浮き上がってきてまるで生き物のよう。
これをみて「穴の中のひきがえる」という名前に納得しました。
イギリス人の想像力って面白い。
こんがり焼けたソーセージがひきがえるらしさを増しているような気がします。
熱いうちに切り分けていただきました。
生地の皮とソーセージの表面がパリパリして美味しいです。
粒マスタードを多めがよく合います。ビールにぴったりのお料理でした。
穴の中のひきがえるとは
イギリスの伝統的な料理で、18世紀の中頃からその名前やよく似た料理の記述がみられるようです。
300年ほど前から作られるようになったんですね。
材料は身近なものばかりですから家庭で気軽に楽しむ料理だったのでしょう。
また、作り方も簡単なのに見た目がボリュームとインパクトがあるのも家庭料理としてポイントが高いです。
これはまたソーセージの味を変えたりして作りたいと思いました。