魚とご飯のクリームあえ(ケジャリー) 「メアリー・ポピンズのお料理教室」より

「メアリー・ポピンズのお料理教室」より、「魚とご飯のクリームあえ(Kedgeree)」を作りました。
「ケジャリー」という料理、日本では見かけることのない料理だと思います。
一体どんな味か、興味しんしんです。
作ってみた
最初に塩だらまたは鯛、イサキなどを水と同量の牛乳の中に入れて静かにゆでます。
近所のスーパーにはスズキがあり、同じ白身魚だからこれでもいいはずと思って使いました。
生ですので塩を振ってから調理します。
ゆであがったら皮と骨を除いて身をほぐし、バターで炒めます。
この時のバターの多さに(魚200gに対しバター大さじ4)驚きながらも、「あとでご飯も混ぜるし」と、炒めながら自分に言い聞かせました。
炒めた魚を固めに炊いたご飯に混ぜ、刻んだゆで卵2個、塩コショウ、カレー粉を加えます。
最後に生クリームと生卵を合わせて先の混ぜご飯にかけて混ぜ合わせます。
全体を温めてからお皿に盛り、パセリを散らして出来上がったのがこちら。
感想
作る前にレシピを読んでカレーピラフのようなものを想像していたのですが、見た目も味もかなり違っていました。
見た目はピラフよりもかなりゆるい感じですが、クリーミーでねっとりしてグラタンのようです(決しておかゆや雑炊ではない)。
ゆで卵が2個入っているのに加えて、最後に入れた生クリームと生卵の存在感がすごいです。
そのパワーに圧倒されているのか、カレー味と塩コショウはかなり控えめに感じます。
好みはあるでしょうが、カレーと塩コショウはもうちょっと入れてもいいんじゃないかと思います。
この間、ハムのグラタンを作る時(記事はこちら)に入手したセロリソルトを振りかけてみたら美味しくなりました。
白身魚がたっぷりで旨みがあり、まろやかな味付けともよく合うのですが、
とにかくこってりしているので、少量でお腹いっぱいになります。
ピラフと同じような感覚でたくさん盛り付けなくてよかったと思いました。
ケジャリーとは
耳慣れないケジャリー(Kedgeree)、由来がとても気になったので調べてみました。
その起源は、インドで作られていた、レンズ豆と米を材料とする料理「キチュリ」にあるといわれています。
インドがイギリスの植民地だった時代にイギリスに持ち込まれ、19世紀後半、ヴィクトリア女王の時代に朝食として定着したと考えられているとのこと。
当時のイギリス人にはスパイシーなカレー味は刺激が強かったのでしょうか。
卵や生クリームでまろやかに味付けする方が美味しいと思ったのかもしれません。
また、「メアリー・ポピンズのお料理教室」ではケジャリーは「「朝食用」ではなく「ごちそうになるもの」に分類されているので、インドから持ち込まれてから、どんどん普及していったのだろうなと思います。