「メアリー・ポピンズのお料理教室 おはなしつき料理の本」で19世紀以来のイギリス伝統的料理を作りたい

今日は私が子供の頃から大切にしている本、「メアリー・ポピンズのお料理教室 おはなしつき料理の本」を紹介します。
「メアリー・ポピンズのお料理教室」とは
「メアリー・ポピンズのお料理教室 おはなしつき料理の本」
P.L.トラヴァース作(1975年)
モーリス・ムーアベティ料理監修
メアリー・シェパードさし絵
鈴木佐知子訳
文化出版局刊(1977年)
「風に乗ってきたメアリー・ポピンズ」で始まるシリーズの著者であるP.L.トラヴァース作です。
内容は、前半がメアリー・ポピンズの物語、後半が彼女が子どもたちと一緒に作った料理のレシピというユニークな構成です。
ちょっと不思議な物語は楽しい中にも感動があって、大人になってからも、いつ読んでも胸にこみ上げてくるものがあります。
そしてさし絵もシリーズでおなじみのメアリー・シェパードによるもの。
メアリー・ポピンズ好きならこれだけでわくわくします!もちろん私もそうでした。いや、今でもそうです。
大好きな物語の中の料理やお菓子を本当に味わえるなんて夢のよう。
でも、最近は、この本の価値はそれだけではないと思うようになりました。
19世紀以来のイギリス伝統的料理のレシピが満載
また、料理監修のモーリス・ムーアベティの「はじめにーお母さま方へ」によると、この本にのせた料理のほとんどは、19世紀以来の伝統的なイギリス料理から選んだものだそうです。
現代風にとか、日本人に合うようにアレンジされていない、というところが貴重だと思います。
このレシピを再現して味わうことで、100年前のイギリスの食文化を少しは体験できるのではないでしょうか。
イラストだけで写真がないのがスリル
また、この本には料理の作り方ページも含めて写真は一切ありません。
「これでいいんだろうか?」とちょっと不安になりながら作るわくわく感が、私にとってはたまらない魅力です。
「メアリー・ポピンズのお料理教室」のレシピ再現をブログで公開
こんなわけで、このブログに新たに「メアリー・ポピンズのお料理教室」をいうカテゴリを作り、本のレシピにしたがって作ってみることにします。
もちろん、今までに作ったものもいくつかはありますが、これからはプロジェクトとして、できるだけたくさん作ってみようと思います。
現在は「台所のメアリー・ポピンズ(Mary Poppins in the Kitchen)」が入手できます
ちなみに今は絶版になっているこの本、2006年にアメリカの出版社から刊行されており、そちらも持っています。
昔の「お料理教室」よりも薄く、レシピの数が少なくなっています。
ですが、昔と違ってイラストが全てカラーで可愛い装丁なのでこちらの方が眺める楽しさがあります。
そして、この本は日本でも2014年に翻訳出版され、現在でも手に入ります。
料理を作らなくても、物語を読んで眺めるだけでも楽しい本ですよ^^