光が物体と出会ったときー色はなぜ見えるのか
色を見るための3つの要素、
1.光
2.物体
3.視覚(眼)
のうち、前回まで光についてお話ししました。
今日は、光が物体に出会った時にどんなことが起こるかをお話しします。
光は何もない空間(真空)では直進します。
が、なにかしらの物体にぶつかったとき、屈折・反射・散乱・回折など、
様々な現象が起こります。
この中でも、光が物体から眼に届いて色を感じさせるための現象について
取り上げます。
まず、透明ではない物体、例えば赤いリンゴの表面に光が当たった時、
赤い光(つまり長波長の光)以外の光がリンゴの表面で「吸収」され、
赤い光(つまり長波長の光)が「反射」され、眼に届きます。
その結果、人間の眼にはリンゴが赤くみえるわけです。
つまり、
リンゴが反射した赤い長波長の光が眼に届くために
リンゴが赤く見えるのです。
次に、透明な物体、例えば赤いセロハンに光が当たった時、
赤い光(つまり長波長の光)以外の光がセロハンに「吸収」され、
赤い光(つまり長波長の光)が「透過」され、眼に届きます。
セロハンが透過した赤い長波長の光が眼に届くために
セロハンが赤く見えるのです。
透明ではない物は「反射」された光、
透明な物は「透過」された光を眼が見て色を感じます。
次回は「分光反射(透過)率曲線」について話します。
【色を見るための三つの要素の記事】