森村泰昌「知識ゼロからのフェルメール鑑賞術」(幻冬舎)は推理小説を読むような謎解きの楽しみが味わえる

すでに始まった大阪市立美術館「フェルメール展」でも注目されているフェルメール。

今日は私のお気に入りのフェルメール本、「知識ゼロからのフェルメール鑑賞術(著・森村泰昌、幻冬舎)」をご紹介します。

「知識ゼロからのフェルメール鑑賞術」が刊行されたのは2013年。

謎の多いフェルメールの生涯と作品全般についての説明が、初めて知る人にもわかりやすく、順を追って説明されています。

時代背景や出生や結婚のことなど、フェルメールについては知れば知るほど不思議なことばかりです。

例えばフェルメールには14人の子供がいたけれど、彼の作品には子供を主題にしたものは現存しないこととか。

そして、この本のユニークなところは、「絵画の登場人物になりきる」芸術家・森村泰昌さんならではのアプローチでフェルメールの作品の謎解きを試みていることです。

特にフェルメールの最高傑作といわれることも多い「絵画芸術」での考察は、推理小説の中の探偵の謎解きシーンを読んでいるようなワクワク感とスリルを味わえます。

また、オールカラーで写真や図が豊富なのもうれしいところです。

フェルメールについての最初の一冊に是非おすすめします。

今回の大阪市立美術館「フェルメール展の鑑賞にもきっと役に立ちますよ!


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3/31(日)開催「大阪フェルメール展の鑑賞を楽しむランチ会」募集中です。

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ご一緒に楽しみましょう^^

わさびラボ 小林佳子

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