京都国立博物館「海北友松」展
京都での西洋美術史講座の帰り、
京都国立博物館「海北友松」展に行ってまいりました。
かなり西日が射してます。。。
海北友松というと、こちらのような豪快な水墨画が
初めに思い浮かぶと思うのですが、
最初の看板のような繊細な描写の彩色画も良かったです。
開館120周年記念特別展ということで、
武家に生まれながら画家として活動し始めた頃から
最晩年に至るまでの作品を網羅的に見られるだけでなく、
人物や生涯を知る手がかりとなる古文書が多く展示されており、
大変見応えがありました。
彼の作品を見て感じるのは、
そのスケールの大きさと繊細さが同居していることです。
また、筆遣いに関しても、
スピード感や大胆さと安定感(直線が全くブレない!)が
やはり同時に存在しており、圧倒されました。
しかも今遺るほとんどの作品が60歳以降に描かれたとは。。
腹筋とか体力がとてもあって眼もすごく良くて、
人間的にもバランスの取れた人だったのかなぁと思いました。
ビデオ上映コーナーの解説によると、
長い線を描くときには「息を止めて描く」のではなく、
「息を吐きながら描く」のだそうです。
海北友松は呼吸法もマスターしていたのだな、と
とても納得してしまいました。
帰りに買ったのはこちら。
水墨画は素晴らしかったのですが、
サイズの小さい印刷物だとなんだか地味で。。
ゴールドのクリアファイルにしました。
微妙に違う繊細な色の牡丹の花と、
安定感のある構図が素敵です。
画像下の方にちょこっと写っているのは
一見鉛筆風のシャープペンシルです。
ミュージアムショップで見つけました^^