大阪市立東洋陶磁美術館「フランス宮廷の磁器 セーヴル、創造の300年」を見に行ってきました。

ブルボン王朝が栄えた18世紀、ルイ15世の時代に生まれて現在まで続くセーヴル窯の作品およそ130件が展示されています。

セーヴル展会場内は写真撮影OK

一部の例外がありますが、会場内のほとんどの作品が写真撮影できます。

ありがたいですね。うまくはないけどたくさん撮ってきました。

セーヴル窯の始まりはブルボン王朝・ルイ15世の時代

初めの方には王様や王妃、王太子のために作られた器が並びます。

この器はルイ15世の器。当時開発されたばかりの新しい青色を使用しています。

ルイ16世とマリーアントワネットの息子の誕生を記念して作られたスープ用の蓋付き小鉢と受け皿。

金彩がふんだんに施されていて、小さい器でも存在感がありました。

こちらは「墓石形の花器」。器自体は優雅ですが、ネーミングのセンスがよくわかりません。。。

ベースカラーのローズピンクはいかにもロココらしい華やかで貴族好みの色合いですが、技術やコストの問題で3年ほどしか使われなかったそうです。まさに時代を象徴する色ですね!

その他、印象に残ったセーヴルの器

「雄山羊の頭部のついた壺」1766-67年

山羊がリアル過ぎて、すごい技術なのはわかるけどちょっとコワイ^^;

「シメールのティーセット」1892-93年

色彩はソフトで上品だけどデザインがデコラティブ過ぎて違和感。。。

セーヴル展を見終わっての感想

セーヴルの作品はヨーロッパで有名な窯のマイセンやヘレンドと違って東洋、特に中国趣味や日本趣味のものがとても少ないのが意外で、フランスの王様達の好みではなかったのかなという気がしました。

なぜなら、展示されている作品はどれもロココの特徴である「優雅・軽快」よりも「重厚・壮麗・豪華」なものだったからです。

何よりも基本左右対称でどっしりとした安定感たっぷりの形が、エレガントでフェミニンというより端正で男性的です。

装飾が華やかなのはロココ的かもしれませんが、植物よりも人間を含めた動物モチーフが多いですし。。

後世に出てくるジャポニズムの影響を受けたアールヌーボーの器の繊細さとは明らかに違います。

手が込んだ細かい技術や味付けがあって上品な味わいでも、本質は動物性の高カロリーな素材がメインのフランス料理のフルコースのような。。。

ロココ美術について今まで持っていたイメージが実際とは違っていたようです。

また、フランス人と日本人との違いだけではなく、他のヨーロッパの国の文化との違いも感じました。

絵画だけではなく、こういう立体の作品を見て初めてわかることも色々ありますね。

ともあれ、豪華な王家の器と、時代の要望に合わせて変化する作品はどれも見応えがありました。

近くの公園のバラもちょうど見頃で、いっそう優雅な気分に浸れそうですね^^

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