大阪市立美術館「江戸の戯画」展に行って来ました。戯画と言うと、例えば国芳の浮世絵を思い浮かべたのですが、他にも色々あって予想よりもずっとバラエティに富んでいて、お笑いが好きな人なら誰でも楽しめる展覧会でした^^

「江戸の戯画展」会場の装飾の華やかさ

正面エントランスから会場入り口までのデコレーションが華やかで楽しく(床には猫の足跡も!)早くも気分がうきうきします ♪



「江戸の戯画展」作品の感想

今回初めてじっくり見たのは鳥羽絵や耳鳥斎の絵です。

肉筆の軽妙なタッチのイラストのような絵ですが、何よりその筆致のスピード感とうまさがすごい。この技があってこそ、面白さが引き立ちます。

耳鳥斎の「歌舞伎役者の地獄」では大根を無理やりくわえさせられていて、思わずクスッと笑ってしまいました。今でも通じる笑いですよね!

北斎漫画はその技術だけではなく発想が面白かった。「こんな絵も描けるんだよ」という北斎の気持ちが伝わるような気がしました。

滑稽名所では江戸だけではなく京や大坂の関西人には親しみのある場所で人々がひっくり返ったりずっこけたり、まるで吉本新喜劇の一場面を見ているようでした^^

河鍋暁斎の浮世絵はエネルギッシュな画風と、当時の時事風刺ネタと毒々しい絵の具の色彩に幕末の時代を感じました

そして最後に、絵として美しく、一番印象に残ったのは世界で初めて(!)全9図揃った歌川国芳の「金魚づくし」です。

絵葉書も9枚セットで買いました!

どれが一番好きか選んでみようとしたのですが、とっても迷ってこの2枚に。

左の「まとい」は金魚の色や柄の多様さが楽しく、右の「酒のざしき」何と言っても宴会が楽しそう!
他の図の金魚もどれも可愛らしく美しく、思わず微笑んでしまいます。

それと、1匹だけ選ぶならこの子。

筏を漕いでいるのですが、尾ひれが邪魔にならないようにタスキでしばって、つま先立ちのような足元(魚なのに変な表現ですが^^;)や竿をしっかり握っている手(これも同じく変ですが。。)がなんとも健気でヨシヨシしてあげたくなります。

国芳の生き物の絵は猫の絵もどれも生き生きしていて面白く可愛く微笑ましく、彼らへの愛が感じられました

「江戸の戯画展」感想まとめ

全体を見終えて、日本人は(と言うより人間は、かもしれない)昔からお笑いが好きで、笑いの感覚は昔からそう変わらないんだなあと思いました。
気候の良いこの季節、天王寺公園のお散歩のついでに寄ってみてはいかがでしょうか。

*国芳の「金魚づくし」全9図を全て見られるのは5月13日(日)までです。

大阪市立美術館の「江戸の戯画展」の案内はこちら